保険と聞くと、守りのイメージがあり投資ではないと思う方が多いのではないでしょうか。
しかし、まず知っていただきたいのは、保険会社の仕組みです。
保険会社は保険料として私たちからお金を預かり、保険に満期や支払い時期が来た場合にお金を支払ってくれた方に決まった額を渡すというようなものです。保険には様々な種類がありますが、生命保険や医療保険、損害保険、学資保険などは皆さんも１度は耳にしたことがあるでしょう。
それでは、保険会社は、お金を預かってから支払いが生じるまでの期間、そのお金をどのようにしているのでしょうか？実は、預かったお金は、不動産、株、債券など様々なものに投資し、お金を増やしているのです。
保険会社もこのように私たちに支払う必要があるお金を運用しています。つまり、保険会社も投資会社的な一面もあるということです。そのような中、今からお話しする「変額型保険」ですが、これは保険の中でも投資という性質が非常に高いので、金融投資として含めさせていただきました。
「変額型保険」とは、生命保険の中で、死亡したときに受け取ることができる死亡保険金額や解約返戻金、保険の満期時にもらえる満期保険金の金額が変動する保険のことです。
なぜ、保険金額が変動するのかというと、今まで支払っているお金を保険会社の投資信託などを使い運用しているからなのです。よって、保険会社が自身でお客様から預かったお金を運用しているように、「変額保険」も保険に入った人が運用していくような保険となります。
そうなると、これは投資信託と一緒ではないかと思ってしまいますが、投資信託と違うところは、あくまでこれは「保険」であるので、死亡保険金額などの最低の保証は定められています。このような変額型保険というものが保険の中でも人気が高まっており、最低の保証と運用での利益をもらえる可能性が高い点です。しかし、これも保険商品ですが、変額型保険は元本割れをする可能性もありますので、そこの点は十分に理解して選んでください。
変額型保険も様々なものがあり、世界の国々の株式や債券、不動産などが盛り込まれた世界型や日本の株価や国債、不動産などが盛り込まれている日本型などを自分自身で変額型保険の中身を選ばなければいけないものなどもありますので、どちらにしても、世界経済の知識・情報や投資の知識というものは必要となってきます。