株式投資はインフレに強い

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前回は、株式投資は少額からでも始めることができる!とお伝えしましたが、今回は、株式投資はインフレに強い!という事についてお話させて頂きます。

まず、インフレとはインフレーションのことを指します。このインフレーションとは物の価値が上がり、逆に貨幣の価値が下がることです。簡単に言うと、物価の上昇のことです。逆の意味ではデフレ(デフレーション)があります。物価が下落している状態のことですね。インフレになると、例えば今まで100円で買えていたガムがあったとすると、それが150円になったりすることになります。ということは現金で保有していると、インフレ時ではお金が何もしないでも目減りしていくということになります。インフレは、お金の価値が下がると言われているのはこのような所からきております。つまり預金をしているだけでは、相対的にお金が減っていくということです。

 

それでは、冒頭で株式投資がインフレに強いとお伝えしましたが、どういうことでしょうか?

それは、株を保有していくことが、物価上昇している中で、資産価値を減らさずに、守ってくれる金融投資だということです。インフレに強い金融商品には、他にも不動投資などがよく言われています。しかし、日本に限ったお話をすると不動産投資はインフレに強い金融商品ではなくなってきています。

その理由としては、日本は人口減少の影響もあり、不動産の空室率が多くなっています。空室が多いということは、需要と供給の関係で、不動産の価値は下がっていくということになります。日本の不動産価値は全体的に下落しており、その中で価値のある不動産を見つけることは難しくなっています。一部地域などは地価が上昇していたりしていますが、その地域でうまく投資していくのも困難でしょう。そのような背景もあり、日本で不動産投資を行うことは、あまりインフレに対しての対抗措置にはならないということです。

 

それでは、株式投資はなぜインフレに強い金融商品とお伝えしていいのでしょうか?

この理由としましては、インフレになるということは物価が上がるということになります。その物価が上がると、企業は物を売る値段を上げます。ということは、物価上昇は企業の売上高の上昇にも繋がります。そしたら、投資家の人たちはどのように考えると思いますか?

 

企業の売上げが上がると今後も収益が増えると考え、株を買う人たちが増えてきます。よって、株価が上昇していくということになります。ここの話をまとめると、「インフレ(物価上昇)→売上高の上昇→株価の上昇→消費意欲の上昇→さらなるインフレ(物価上昇)」というサイクルができることになります。他にも要因はあると考えられますが、このような要因のおかげで、物価が上がれば、上がる程株価も上昇していくということになり、インフレに強い金融商品だと一般的に言われております。

 

しかし、株式投資はインフレには強いですが、逆にデフレには弱い金融商品になるということです。これは、デフレ時は物価が下がるということになるので、企業の売上高は減少し、投資家も企業に対する投資が消極的になります。よって、デフレ時には株価は減少する傾向が強いということです。

 

それでは、デフレ時には株式投資をしてはいけないのでしょうか?

デフレの中でもうまく投資していく方法があります。その方法は今後お伝えしていきたいと思います。

 

インフレ時には株価は資産を守るための金融商品だとお伝えしていきました。しかし、私たちが資本主義の中にいる以上、景気の波が訪れます。今までインフレとデフレを繰り返してきました。よく、インフレからデフレ、デフレからインフレに変わるポイントは?と言われますが、要因を一概には言えなく経済的な様々な出来事があります。ただ、1番の要因は、私は人々の「感情」だと思っています。デフレの時であれば、何かをきっかけに今後インフレになる逆の感情がうずまき、逆にインフレの時であれば、何かをきっかけにデフレになるための逆の感情が生まれます。やはり経済は人が動かす物であり、人は感情で動きます。その感情が大きなうねりになり、大きなインフレやデフレという波を作ります。株式投資も景気によって、投資スタンスや投資戦略を変えていきます。それほどに、景気と株式投資は密接に関わっているということです。

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