今回は、多くの方がご存じの「投資信託」についてお話ししたいと思います。
投資信託とは、投資家から集めた資金を1つのファンド(基金)にまとめて、それを株や債券、不動産などに投資する金融商品となります。
ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが私たちの代わりに運用していきます。
メリットとしては、① 運用を任せているので自分に知識がなくても投資が可能になること、② 小さな資金を集めて運用するので、小資金では投資できないもの(不動産・土地など)にも投資することができるようになる、という事があげられます。
私はよく投資信託のご相談を受けますが、質問で一番多いのが「最初に購入した時より、現在の値段が下がっている。どうしたらいいだろうか?」というものです。
つまり、投資信託をして運用のプロに任せても、運用益が必ずしもプラスになるというわけではない。という事です。
さらに投資信託を購入すると、「購入時手数料」が数%、投資信託を保有していると「運用管理費」などがかかり、投資信託を売却するときも「信託財産留保額」という費用が発生し、合計すると購入から売却まで数十%の費用が発生することが多いです。これはすでに運用率が数十%マイナスで始まっていることとなります。このような事を考えると、投資信託を購入し、その状態から始めた場合、利益をプラスにできる投資信託はどのくらいあるでしょうか?(運用のプロはその数十%を上回ることができるのでしょうか?)
このような投資信託がほとんどなので、私は投資信託をあまりオススメしていません。さらに投資を全く勉強していない状態で、証券マンから言われたままの投資信託を買うのはさらにオススメできません。なぜなら、その投資信託には何が含まれているのか?何で運用されているのか?今後の将来性があるのか?などを自分で知っておかないと、運用益がマイナスになったときにどうすればいいのかわからない。という事になってしまうからです。
それでは、投資について何も知らない人、投資を勉強する時間がない人は何もできないのでしょうか?
そのような方に私はある投資信託をオススメしております。それは「ノーロードタイプの日経平均」や「日経平均/NYダウなどに連動するタイプの投資信託」です。
まず、ノーロードとは、「販売手数料」が無料の投資信託です。ノーロードを買うことにより、「購入時手数料」が無料になりますので、普段数十%かかる手数料を安く抑えることができます。
次に、日経平均/NYダウに連動するタイプの投資信託ですが、これは日経平均が日本の株価の平均を意味する指標、NYダウはアメリカの株価の平均を意味する指標になり、その国の代表的な投資指標に投資するということになりますので、これ以上平均的で一般的なものはないからです。
よって、これらは投資について深く知らなくても投資を始めることができる簡単なものだと思われます。
現在、投資信託は約11000本と本当にたくさんの数があります。その中で本当にいい投資信託を見つけるにはやはり、証券マンにオススメされたものではなく、自分で見つけていく必要がありますので、他人任せにするのではなく、自分の知識で選んでいきましょう。