今回は、みなさん一度は耳にしたことがある不動産投資についてお話させていただきます。
不動産投資とは、建物や土地に対して投資することで、主に2種類の資産の増やし方があります。1つは不動産を持つことで毎月得ることができる家賃収入と、2つめは不動産価格が購入時より上昇したときにその不動産を売却することによる利益です。
それでは、不動産投資のメリットとデメリットをお伝えしましょう。
まずメリットとしては、不動産投資を行うことで、その不動産が満室であれば安定的な収入を得ることができ、そして投資としての利回りも高いということです。利回りで考えると日本の不動産物件に投資すると平均で5%くらいの利回りがあると言われています。これは定期預金で貯蓄するよりも断然利回りがいいです。そして、もう1つのメリットは税金が軽減される場合があるなど税金面のメリットが大きいことです。お金持ちの方がなぜ不動産投資を行うのかというと、今ある自分の資産を税金から守るためでもあります。(この点についてはまた改めて詳しくお話させていただきます。)
次にデメリットですが1番は最初の投資金額が大きいことです。不動産投資の行うために銀行から借り入れを行う人も多いですが、やはり金額が大きい分リスクを伴うということです。さらに、不動産を所有しても空室になることで収入が減るというリスクが常にあり、また、不動産は年月がたつ程古くなっていきますので、改修工事の費用がかかるなど様々なリスクがあります。このような部分はデメリットと捉えて考えるべきでしょう。
よって、不動産にはこのようなメリット、デメリットがありますが、経済的に見ていくと、インフレに強い投資商品といわれています。それはインフレ時には土地の価格が上昇しやすいからです。それでは、今の日本での不動産投資はどうでしょうか?
今の日本では不動産投資となると、家賃収入からの利益を得ることが主になっております。なぜ、不動産価格の上昇による利益の取り方はあまりおこなわれないのでしょうか?それは、全体的に見て日本の土地があまり上昇していないことが原因です。
今の日本は人口が減っており、不動産が余っている状態になっています。今後もその流れは続くでしょう。そのような中、土地の価格が上昇するかというと、需要と供給の関係で全国的に上昇しづらく、もしくは土地の価格が下落している地域が多いです。
よって、不動産投資は日本ではインフレに強い投資商品にはあまりなっていません。しかし、そのような中でも、うまく不動産投資で利益を得ている方も多いので、一概にはいえません。
私の見解としましては、不動産投資を行うのであれば、日本ではなく海外に目を向ける方が、利回りが高い物件がたくさんあると思います。不動産投資は、日本みたいに成熟した国で行うより、今後発展していきそうな国(発展途上国)の方が不動産を安値で買えますし、土地の価格の上昇も狙うことができます。ただ、やはり外国でありますので、そこの国の法律や住習慣などの問題もあり、さらに海外投資の詐欺も多いので慎重にならなければいけません。やはりここでも、詐欺に引っかからないためにも、不動産投資を行うための知識が必要となります。