為替の取引はよく、投資ではなく投機だと言われています。投機とは「機会に対して投資する」ということで、「物・財」などの価格が安いときに購入、価格が上昇したところで売却し、その価格の差から利益を生み出すことです。投機は売買のタイミングを見計らう必要があり、専門的に言うとテクニカル分析という過去の為替のチャートの動きを基づいて分析していきます。
よく、「投資と投機」の違いは?と聞かれますが、私としては、投資は株式投資などで、「企業の成長に対してじっくりと資産を投じること」、投機は「短期的に売買を繰り返すこと」だと考えております。なので、為替は短期的に売買を積み重ねるやり方が主流になっていることから、投機と言われることが多いと思われます。
その中で、FXとは外国為替保証金取引の略称であり、国が発行する通貨に対する投機になります。似たようなところでは、外貨預金も同じ部類に含まれます。これらの投資は、国同士で通貨の価値が違っており、その為替レートの差額で利益を上げていくものになります。
ここで、日本円とアメリカドルで具体的な仕組みを見ていきましょう。
例えば、「1ドル=110円」の時に110円で為替を100ドル分買うとしましょう。そしたら、最初に投資した額は日本円では11000円支払ったことになります。そして、為替が「1ドル=120円」になった場合、この100ドル分の為替を売ったとすると、手元には日本円で12000円残ります。よって、差額の「12000円―11000円=1000円」が利益になるということです。このように為替は通貨の価値に対して投資していきますので、言い換えればその国の価値に投資しているということです。
このように、FXは国の通貨間差額で利益を生み出していく形になりますが、この為替をダイレクトに動かす主な原因になっているのが、各国の経済指標です。経済指標とは文字どおり、国の経済について表す指標になります。この中には、GDPなど様々なものがあり、この経済指標が発表された瞬間、為替がいきなり反応して動き出すこともたくさんありますので、為替に対して投資されている方は、この経済指標を注意深く見られています。
さらにFXの特徴として、レバレッジをかけることができます、レバレッジとは、「お金を証券会社などから借りることで自己資本以上のお金を投資すること」です。日本の法律により、日本国内の業者は個人取引では最大25倍までと定めてあります。(※法人取引はこの上限の適応外となります。)しかし、海外の業者などでは最大400倍までのレバレッジをかけることができます。これは手元に50万円の資金があれば、最大2億円のお金を投資できるということです。なのでやり方によっては、FXはリスクが高いところが強いです。初心者の方がレバレッジをかけて始めやすいようにしていますので、最初のうちは自己資本金の中で始めることを強くおススメします。FXや為替を始める場合には各国の経済についての知識や投資の部分でチャートを読み解く知識も必要になるでしょう。